ドイトの園芸|Doit's Gardening

ドイトの園芸|Doit's Gardening

家庭菜園でのお悩み解決!
収穫後の連作障害対策

夏野菜を育てた後、同じものを植え付けるのは「連作障害」が出るから良くないと言われます。
「連作障害」って何?どんな対策をしたら良いの?野菜を収穫した後の処理、次の植え付け野菜の選び方をご説明します。

連作障害って何?

同じ場所(同じ土)に同じ野菜(同じ科の野菜)を続けて栽培することを「連作」と言います。
連作を続けると特定の野菜に発生する病害虫が多くなったり、土壌の中の特定の養分が不足したりして、野菜の生育が悪くなることがあります。

これが「連作障害」と呼ばれる現象です。

連作障害の対策
1 輪作をする

野菜を種類別にローテーションを組んで、連作にならないように変えていきます。

例えば

  • ・ナス(ナス科)→ホウレンソウ(アカザ科)
  • ・キヌサヤエンドウ(マメ科)→オクラ(アオイ科)
  • ・タマネギ(ヒガンバナ科)→キュウリ(ウリ科)

と、ローテーションを組んで種類を変えます。

この時類縁が近い「同じ科」の野菜は避けましょう(別表1参照)。

また、時期によって植付けできる野菜も変わります(別表2参照)。

表1【科別 作物分類表】

科名
作物名
キク科
ゴボウ、レタス、シュンギク、エンダイブ、アーティチョーク
アブラナ科
キャベツ、コマツナ、カブ、ダイコン、ミズナ、ハクサイ、ブロッコリー、カリフラワー
ウリ科
キュウリ、カボチャ、スイカ、ズッキーニ、ニガウリ、カンピョウ、トウガン
アカザ科
ホウレンソウ、ビート、オカヒジキ
ナス科
ナス、トマト、ミニトマト、ピーマン、シシトウ、トウガラシ、ジャガイモ
セリ科
セロリ、パセリ、ミツバ、ニンジン
マメ科
エダマメ、インゲン、ラッカセイ、サヤエンドウ、スナップエンドウ
ヒガンバナ科(旧ユリ科)
ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギ、ワケギ、ラッキョ
イネ科
トウモロコシ
サトイモ科
サトイモ、ヤツガシラ
シナノキ科
モロヘイヤ
ヒルガオ科
サツマイモ
アオイ科
オクラ

表2【野菜の植付け可能な時期】※順不同、植付け順ではありません。

2 接木苗を利用する

連作障害が発生しにくい「接木苗」という苗があります。

これは「根の丈夫な品種」と「実が美味しい品種」を接木することで、連作障害が発生しにくいようしてある苗です。
主にナス、キュウリ、トマト、スイカ、ピーマン等で接木苗が流通します。

手に入るのであれば、接木苗を利用すると連作障害対策になります。

3 良質な堆肥をよく用土に混ぜる

良質な堆肥を良く混ぜて植付けましょう。
堆肥は土壌の中の有用な微生物を増やし、特定の病害虫のみが増えることを抑制できます。
ただし、堆肥を混ぜすぎると逆に土壌のバランスを崩すことがあるので注意が必要です。
最近では連作障害の軽減を全面に打ち出した堆肥も販売されているのでこちらの利用もオススメです。

4 コンパニオンプランツを利用する

「コンパニオンプランツ」は共栄植物、共生植物とも呼ばれ、お互いに生育を良くすると言われる野菜や花を混植したりすることで、連作障害を軽減する方法です。

有名な組み合わせはスイカやキュウリ、ニガウリ等のウリ科の野菜とネギ類との混植で土壌病害の「つる割れ病」を防ぐ効果があると言われています(別表3参照)

表3【コンパニオンプランツの組み合わせと主な効果】

主とする野菜
コンパニオンプランツ
効果
キュウリ、ナス
パセリ
株元の乾燥を抑制する
キュウリ、スイカ、ゴーヤ
ネギ類(ニラ、ネギなど)
土壌病害虫の発生を抑制する
トマト、ナス、キュウリ
ネギ類(ニラ、ネギなど)
青枯病、立枯病の抑制
トマト、ナス
バジル
株元の乾燥を抑制する
トマト、ナス、キュウリ
マリーゴールド
センチュウ被害の抑制
ナス
インゲン
施肥量が少なくなり、株元の乾燥の抑制
キャベツ、ハクサイ
レタス、シュンギク
モンシロチョウやコナガなどの害虫発生を抑制
5 水耕栽培で育てる
用土を利用しない水耕栽培の場合は、栽培に利用している養液が変われば連作障害の原因となる物資が蓄積することがないため、連作障害が起こりません。
イネも常時湛水(たんすい)状態で育てるので有害な成分は流れ出し、水と共に新しい養分も流れてくること、水の中という特殊な環境であることで連作障害がほとんど問題になりません。
相性が悪い植物に注意!

一般的には類縁が近い野菜で連作障害が発生しますが、相性が悪い例外的な組み合わせがあるので注意が必要です。(別表4参照)

表4【相性の悪い組み合わせと受ける影響の一例】

「連作」の相性が悪い組み合わせ例

前作
後作
受ける影響
キュウリ、トマト、エダマメ
ニンジン
ネコブセンチュウの被害が多くなる
インゲン
キュウリ
ネコブセンチュウの被害が多くなる
ホウレンソウ、キャベツ
ジャガイモ
ジャガイモの生育が悪くなる
キヌサヤエンドウ
ホウレンソウ
立ち枯れ病の発生が多くなる

「混植」の相性が悪い組み合わせ例

  • 混植NG
  • 受ける影響
    • ネギ類
    • マメ科植物
  • マメ科野菜の生育が悪くなる
※上表は一例です
こんなときは?プランター栽培の土はどうする?

理想は毎回新しい用土を利用すれば連作障害を気にすることはありません。
しかし用土を捨てる場所等やスペースを考えると難しい場合もあります。
輪作や連作障害軽減剤などを組み合わせて障害が出ないよう工夫することで連作障害を抑制することが可能です。

※「家庭菜園でのお悩み解決! 収穫後の連作障害対策」は季刊誌はいからVol90に掲載されたドイト提供記事をweb用に再編集いたしました。
はいからについてくわしくは アクティブなシニアを応援するサイトはいからをご覧ください

ドイトの植物/園芸情報まとめ
園芸広場コラムバックナンバー
季刊誌はいからにて連載中のハナノキ与野店の園芸コラム【緑のある暮らし】をお届けいたします。
土づくりコラム
ベランダ菜園をはじめ、庭や畑などの広い面積での園芸をされる方にもおススメの情報を掲載しています。
ハナノキ与野店園芸スクール
多肉植物やハーバリウムなど、お家の中で楽しめる園芸のご提案をしております。
ハナノキ与野店園芸スクールに移動する。
ドイトハウツー集

ガーデニングをはじめ、DIY全般の知識をご紹介。