DIYハウツー集

ドイト ハウツー集

ふすまの貼り替え その1

ふすまが破れたり色あせてきたら、思い切ってふすま紙を貼り替えてみませんか。部屋全体が明るくなるのはもちろん、ふすま紙の柄を新しくするだけで雰囲気も変わり、簡単なリフォームにもなります。

ふすま紙の貼り替えは難しいと思われがちですが、枠の取りはずし方などコツさえつかめば大丈夫。最近は枠をはずさずに貼れる、シールタイプ、アイロン貼りタイプなど、初めてでもきれいに仕上がるふすま紙もあるので、ぜひチャレンジしてみて下さい。

ふすまの種類

本ぶすま

昔からある木組みのふすまのことで、組子の上にいくえか紙を重ねて貼ってあります。枠をはずすことができます。

折れ合いクギ式

左右の枠が折れ合いクギで留めてあり、スライドさせてはずします。上下の枠はクギで留めてあります。

 
木ネジ式

左右の枠が木ネジで留めてあり、折れ合いクギ式と同様にスライドさせてはずします。上下の枠はクギ留めです。

 
クギ打ち式

上下左右の枠ともにクギで留めてあります。左右の枠にクギの頭が見えるので、すぐにわかります。

板ぶすま(戸ぶすま)

組子にベニヤ板が貼ってあります。主にマンションなどで、廊下や洋間と和室の間などに使われています。枠ははずれません。

※このほか、芯に発砲スチロールやペーパーコアなどを使い、枠もプラスチックやアルミを使っているものなど、新しい材質のふすまがあります。

ふすま紙の種類

再湿のりタイプ

裏面に水で溶けるのりが付いていて、水でのりを戻してから貼ります。通常ふすまの枠をはずしてから貼ります。(板ぶすまの場合はそのまま上から貼ります) また、茶チリで下貼りするのが本式の貼り方です。茶チリで下貼りすると、ふっくらと美しく貼れます。

 
アイロン貼りタイプ

裏面に感熱接着剤が付いていて、アイロンの熱でとかして接着させます。枠をはずさずに上貼りすることができます。また、はがしたいときにはアイロンで熱を加えればのりが溶けるのではがすことができます。

アイロン貼りタイプには2種類あり、全面を接着させるタイプと、周囲だけ接着させる袋貼りタイプがあります。全面貼りタイプはスチームアイロンを使い、袋貼りタイプはスチームなしでアイロンをかけて貼ります。

 
シールタイプ

裏面全体に粘着剤が付いていて、裏紙をはがしながら貼っていきます。枠をはずさずに上から貼ることができます。板ぶすま向きです。

※どのタイプも3枚くらいまでは貼り重ねられます。

再湿のりタイプの貼り方

引き手をはずした穴のところから、下の茶チリ(ペラペラした薄い紙)ごと破り捨て、茶チリから貼り直すのが本式です。
用意するもの
ふすま紙、カッター、はさみ、補修紙・茶チリ紙、障子のり、ハケ、容器、引手用鋲抜き、クギ締め、ゲンノウ、バール(枠はずし)、なでバケ、スポンジ、バケツ、地ベラ
再湿ふすま紙
カッター、はさみ
補修紙・茶チリ紙
障子のり、ハケ、容器
引き手用鋲抜き
クギ締め
ゲンノウ
バール(枠はずし)
スポンジ
バケツ・洗面器など
なでバケ

1. ふすま枠にしるしをつける

ハタキでホコリを払い、裏からのりバケや霧吹きで桟の部分に充分に水を含ませます。2~3分おいたら下の方からゆっくりとはがしていきます。

2. 左右の枠からはずす

折れ合いクギや木ネジで留めてある場合は、上から下にたたくとはずれます。はずれない場合は、下からたたくとはずれることもあります。クギ打ち式の場合は上下の枠をはずす要領ではずします。

3. 上下の枠をはずす

上下の枠はクギ打ちなので、傷をつけないように、枠とふすまの間にバールを差し込み、こじってはずします。はずしにくいときは、バールを差し込み、クギの近くをゲンノウでたたくとよいでしょう。

4. 引き手をはずす

引き手用鋲抜きを引き手とふすまの間に差し込み、てこの原理で引き手を浮かせます。浮かせた引き手を戻すと、クギが自然に抜けて頭が出てくるので1本だけ抜き、もう1本は引き手ごと引っ張ってはずします。
 
ふすまの表面に穴がある場合は、茶チリや大穴補修紙で補修します。下地が濃い色柄の場合も茶チリを貼ります。茶チリの貼り方は後述「下貼りの仕方」を参照して下さい。

5. ふすま紙の巻きぐせを直す

ふすま紙を梱包されていた袋から出すと巻きぐせがついているので、反対方向に丸めてくせを直しましょう。

6. 柄を合わせる

柄があるときは、貼る枚数のふすま紙の柄を揃えて重ねておきます。

7. ふすま紙のカット

柄を合わせたふすま紙をふすまの下に敷きます。

ふすまより四方約1cm位大きくカットします。紙の合わせ方は、上下、左右それぞれ片側を 2cmずつ残し、もう一方をふすまの端にカッターを当ててカットします。ふすまの重みで紙のずれも少なく、四辺ではなく二辺分だけ切ればいいので、手際よ くカットできる方法です。また、カットの際に机や床を傷つけないようにベニヤ板を敷いておくと良いでしょう。

8. 裏に水をつける

ふすま紙を裏に返して、スポンジで水をつけます。1度全体をまんべんなくぬらします。水をつけると巻きぐせも直りますが、ぬらす前にはバールなどを重しにして紙を平らにすると良いでしょう。
 
再度全体に水をつけます。2回に分けて水を付けますが、目安として1枚分で約200ccの水を使います。

9. 紙が伸びるのを待つ

はけで表面をならして、2~3分おきます。
 
2~3分待つ間に、障子・ふすま用のりをハケで周囲2~3cmにつけておきます。

10. ふすまに紙を貼るふすまに紙を貼る

ふすまを貼る位置として、四隅の端から内側に入ったところに印をつけておきます。
 
ふすまは2人で持ち、まず1人がふすまの下側を、印のところに曲がらないように置きます。その間、もう1人はふすまを持ち上げていて、位置合わせが終わったらそっと下ろしていきます。あとは2人でふすま紙ごと、ふすまをひっくり返します。

11. 空気を追い出す

なでバケで軽くなでながら、中央から外に向かって空気を追い出します。このとき紙がでこぼこしていても、紙がのびているせいなので表面はこすらずそのままにします。あきらかにシワができたら、角からその部分まではがし、貼り直します。

13. 切り込みを入れる

ネジやクギが出ている部分に、カッターで切り込みを入れ、紙が浮き上がらないようにしっかりと貼り付けます。

14. 角を切り落とす

角は三角につまみ、ハサミで切り落とします。また側面は、ふすまの厚みより下に紙が出たら、厚み部分の中央ぐらいで余分な紙を切ります。

15. 引手部分に切り込みを入れる

引手の穴は、手でなぞって位置をみつけ、カッターで切り込みを入れます。

16. 上下の枠を取り付ける

まず上下の枠を、クギを打って取りつけます。

17. 左右の枠をはめ込む

枠をはめ込む前に、折れ合いクギの場合は必ず向きや曲がり具合を揃えておいてください。はめ込むときは、折れ合いクギや木ネジに、枠の穴を合わせてかぶせ、出ている下側の枠をたたいてはめ込みます。クギ打ち式の場合はクギを打って取り付けます。

18. 引き手をつける

引き手の上下にクギを打ちます。まわりを傷つけないように気をつけます。
 
最後にクギ締めを使うと、きれいに打ち込めます。
※急速に乾かすとふすまが反る原因になるので、2枚の貼った面を合わせて、日の当たらない所に立てかけるなどして、ゆっくり乾かしましょう。
 
※こちらのページの画像はイメージです。商品のお取り扱いについては、各店舗にてお問い合わせください。