鎌倉殿の13人 38話 見逃し配信！再放送と感想 Tverなし！

とても面白いです。どうしても何話かを録画しての視聴になってしまうのですが、歴史詳しくない私は名前を聞いただけでは関係性が分かりにくいですが相関図のような目で分かるように出してくださりわかりやすくです。
ベテランのキャストさんの演技もちろん安定のうまさですが、若手の芝居が皆さんとても素敵で個々に検索してます。楽しく分かりやすく毎回、次回がとても気になり夜ふかししてしまうほどです。

鎌倉殿の13人は、義経さんが殺害された前後の回以外はここに至るまで見て参りました。
ただ、リアルタイムではなく録画して後日視聴致しますので見るのが数日遅れる場合もございます。
昨日放送の第35回「苦い盃」はまだ見ておらず、今までで見たのは34回の理想の結婚までですが、義時さんが段々悪に染まっていき、頼朝さん亡き後の勢力争いで政子さんと阿波局さんの対立辺りからは、今までのように楽しくは見れなくなりました。
全成さんが亡くなり、阿波局さんとの掛け合いも見れないばかりか政権のために皆人間的におかしくなっており、こんなの見るに堪えないとすら思うようになりました。
宮澤エマさんが、三谷さん作品を面白くしてくれるムードメーカーだったのに政子さんとの対立から夫・全成さんを亡くしてからと、状況が進むごとに刺々しい要素を感じ、特に実朝さんの乳母であることから、実母の政子さん以上に和歌を詠むシーンで教育を厳しくしたり、前のような茶目っ気が感じられなくて残念です。
義時さんは、初回の温厚さは消え失せ、今や残忍残虐に成り下がっており、家族が好きなので録画して見てはおりますが毎回見るのに心の準備を要し、場合によっては退席します。
比企の乱での比企さん一家惨殺のシーンでは、史実を読んでいたこともあり流れは理解していましたがそこでの義時さんの冷酷非道な眼差しと言動がブルーで、夢にまで出てくるほど憂鬱な物でした。
息子の泰時さんが、父はおかしいと指摘し、そこまで北条に拘るかと追い詰めた時に、「当たり前だ」と義時さんが怒鳴るシーンは本当に、控えめに言っても嫌で、前は楽しみでしたのに今はネタバレを見たりして見るに堪えうる状況か確認しないと見ることが出来ません。
その後頼家さん討伐のシーンがあり、そこでは少し持ち直しました。
義時さんも討伐は出来れば避けたい方向で行っており、ぎりぎりまで悩んでたようですし泰時さんとのぶつかりも双方の深い思いゆえのそれであり、時房さんが何か泰時さんに頼家さんの元に行って逃がしてほしかったか問われた際に、泰時さんは昔の自分だと義時さんが呟いたシーンは本当にいいシーンで、頼家さんの元に行った泰時さんと、頼家さんのシーンは本当に素敵でほのぼの致しました。
誰が裏切っても最後まで裏切らないのが泰時さんで、頼家さんに必要なのは彼の存在だと本当に心からそう思えます。
それからは怒涛で梶原善さん扮する善児さんが弟子の女性に討ち取られたり、義時さんの第三の妻の伊賀の方さんが登場したりと今後も忙しくなりそうですが、この伊賀の方さんはどうやら裏表が激しい方のようですので自分自身も翻弄されそうです。

鎌倉幕府がどのように作られ維持されたのかを知ることができて感心することが多いです。源頼朝や北条義時が1人の人間として悩みながら目標に向かって行ったのも理解できました。ただ、あまりにも争いが多くて魅力的な人物が次々に策略で滅ぼされていくので見ていて辛いです。歴史的な事実に考えさせられました。義経や政子の今までの人物像を覆すような描き方に始めは違和感がありましたが、そのような面もあっただろうと思うようになりました。演出の素晴らしさだと思います。

このドラマ全体を振り返って見た感想は、ドラマの構成を上手く纏めているなと感じました。頼朝と義経の話を前半で上手く取り上げて、そして頼朝亡き後の物語を上手く描いているなと思いました。そして他の大河ドラマと違うのは、話の節々にユーモアある話がある所です。三谷幸喜作品ならではの予定調和にならない描き方が面白いなと思って見ています。